志賀直哉旧居は、作家・志賀直哉氏が、昭和4年に自分で計画、設計した家です。
京都の数寄屋の大工さんに頼んで建てて、10年余り住んでいました。その後、財閥に売却され、戦後はアメリカ軍将校宿舎に、その後保養所となるなど変遷を繰り返し、そのたびに改築されました。
現在は奈良学園がセミナーハウスとして所有されていますが、奈良学園から、大切な文化財なので、志賀直哉氏が当初建てられた家屋に復元したいとの依頼を受け、ご子孫から写真を譲り受けて当時の図面を起こし、壁を探るなどして、解体修理しながら何とか復元が完了しました。